【決算分析】クックパッド 2019年12月期 Q1決算を読む【今更】
過日、クックパッド株の保有によって大きな含み損が出てしまっていることを記事にしました。嘆いているだけでは意味が無いので、この先のことを考える意味でも決算を確認してみようと思います。
損益計算書
売上高に対して売上原価が非常に低いので、売上総利益は売上高に近い数字になっています。その代わりに販売費・一般管理費にごっそりともっていかれて営業利益が残る形です。前年同期比で売上高が減少している一方で、販売費・一般管理費が5億円程度増加してしまっています。
これについてIRでは、
国内外の採用活動強化に伴う人件費およびそれに付随する費用と、CookpadTVを始めとする新規事業に係る費用が増加
と説明されています。今後人件費をどれだけ抑えることができるかという点に注目したいと思います。
キャッシュフロー計算書
各項目について、大雑把に私は以下のように読んでいます。
- 営業活動によるキャッシュ・フロー:本業でどれだけのキャッシュを得たのか
- 投資活動によるキャッシュ・フロー:設備投資等の投資にいくら使ったのか(マイナスの金額が使った金額)
- 財務活動によるキャッシュ・フロー:借金の返済にいくら使ったのか(マイナスの金額が使った金額)
理想的には投資に使うお金は営業キャッシュフローの一部を充てることだと思いますが、当期の営業キャッシュフローはそもそもマイナスになってしまっています。
これについてIRでは、
税引前四半期利益300百万円、減価償却費及び償却費160百万円を計上した一方で、法人所得税等の支払額735百万円が生じた
と記載されています。営業キャッシュフローのマイナスが続いてしまわないかどうかについて注視したいと思います。