外資系IT企業社員、お金を考える

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REITのバリュエーションについて

ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」では、たとえ優良な(米国の)銘柄に対してであっても、PERで20倍~30倍が支払う対価として妥当である旨記載があります。

 

FFO倍率とは

 

株式におけるPERに似た指標として、REITにはFFO倍率があります。

 

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FFOの特徴

  • REITでは建物の減価償却費の比重が大きく、その影響を除くため会計上の費用である(=実際にその金額を当期に支出したわけではない)減価償却費を足し戻します
  • 物件の売買益を引き戻します。売買益は経常的に発生する利益ではないので、その影響を除く意図です

 

FFO倍率はどの程度が妥当か

ここが問題なのですが、FFO倍率の適正レンジについて言及された物を見つけることができませんでした。私は少々乱暴ですが株式と大差なしと考え、FFO倍率が20倍~30倍で適正と考えるようにしています。

 

REITでは良くも悪くも利益の9割を分配金として吐き出してくれるので、その点が気に入っています。

株だと当期の利益が悪いと、内部留保を増やして減配コースがあるので、配当を目当てに投資する人にとってハラハラしますね。